亡くなった親が家を所有していた場合は、その家を相続しなければならない場合があります。
誰も住まなくなった家を相続することで、維持費の負担がかかるといったように、相続に対してマイナスなイメージを持っている方も少なくないでしょう。
この記事では、親の家を相続するとかかる負担と親の家を相続したくないときの対策についてご紹介します。
□親の家を相続するとかかる負担
亡くなった親の家を相続したくないという方も少なくありません。
親の家を相続したくない理由としては、以下が挙げられます。
・相続税の支払い義務
・維持費の負担
・取り壊し費用の負担
・事故や事件を誘発する恐れがある
・近隣住民とのトラブルが発生する可能性がある
ここでは、特に負担として大きくなる2つの理由についてご紹介します。
*相続税の支払い義務
一定額以上の遺産を相続してしまうと、相続人は相続税を支払う必要があります。
相続税には基礎控除があり、課税の対象になる遺産の総額が基礎控除を超えてしまうと、相続税の納税義務が発生します。
基礎控除額の計算方法としては、3000万円+600万円×法定相続人の数となります。
*維持費の負担
親の家を相続した場合、その家を処分しない限り、維持費がかかり続けてしまいます。
主に以下のような維持費がかかります。
・固定資産税(市街化区域内の場合は都市計画税もかかる)
・屋根、壁の修繕費用
・水道光熱費
・その他メンテナンス費用
固定資産税に含まれるのは家の評価額以外にも、立地条件を考慮して各市区町村が算出し、納税者に公表されます。
また、たとえ誰も住んでいなくても、電気代に関しては注意が必要です。
電気を全く使わなくても、基本料金の半額を請求する電力会社が多いためです。
一部の電力会社では、基本料金を全額請求してくる場合があります。
□親の家を相続したくないときは?
親の家を相続したくない場合の対策としては、相続放棄をしたり、他の相続人に親の家を相続させたり、親の生前に売却したりする方法があります。
不要なトラブルを避けるためにも、それぞれの特徴を理解して、最適な方法を選ぶようにしましょう。
□まとめ
親の家を相続することによって、様々な負担がかかってしまいます。
親の家を相続したくない場合の対策を考える際は、相続に関する知識に加えて、不動産に関する知識も必要となります。
これから相続を控えている方は、事前に今後の流れについて把握しておき、相続を進めていくようにしましょう。
不動産の売却には自信があるため、不動産売買の際は当社が寄り添ってご相談に乗らせていただきます。
ぜひお気軽にお尋ねください。