不動産査定を依頼したいと考えている方は多いでしょう。
しかし、不動産査定には有料と無料があると知り、具体的に何が有料になるのか分からずお困りの方もいるのではないでしょうか。
そこで今回は、不動産鑑定の有料のものには何が存在するのか、その種類と費用の相場について紹介します。
□不動産査定は有料と無料がある!
*有料の不動産査定の場合
1.不動産鑑定評価書
不動産鑑定評価書とは、不動産の鑑定評価に関する法律を元にして作成された書類のことを指します。
これは不動産鑑定に関する様々な項目を、法律をもとに鑑定する方法のため、信頼性が高い書類です。
したがって、不動産鑑定評価書は税務署や裁判の証拠資料などにも用いることが可能です。
2.意見書
意見書とは法律の規定にはこだわらずに簡易的に鑑定した価格などを記載した書類のことです。
これは不動産鑑定評価書とは異なり、法的な効力が存在しないため裁判などに使用することはできません。
そのため、意見書は個人的な鑑定の際などに用いることが多いです。
3.調査報告書
調査報告書とは、不動産の権利関係や市場の動向についての調査結果などをまとめた書類のことです。
調査報告書は不動産鑑定評価書と比較すると費用が比較的安く、また納品時間も短くて済むという特徴があります。
ただし、意見書や調査報告書は法的なものを元にしていないので、あくまで簡易的な鑑定評価という位置づけになっています。
□有料の不動産査定の種類と費用について
有料の不動産の種類には、不動産査定評価書、意見書、調査報告書の主に3つが存在しています。
一般的にこれらにかかる費用の相場としては、不動産鑑定評価書が20万円~100万円程度、意見書が3万円~数万円程度、調査報告書が10万円~40万円程度となっています。
不動産鑑定書は、法律に基づいた査定を行うためこれら3つの中では最も費用が高額になります。
最も費用が安く抑えられるのは意見書です。
意見書は不動産鑑定評価や調査報告書に比べると非常に簡易的な査定となるため価格が安くなっています。
□まとめ
不動産鑑定の場合、不動産鑑定評価書・意見書・調査報告書の3つがあります。
一般的にこれらにかかる費用の相場としては、不動産鑑定評価書が最も高い20万円~100万円程度、意見書が最も安く3万円~数万円程度、調査報告書が10万円~40万円程度となっています。
ただし、意見書が最も費用は安いですが、法的な根拠はない査定のため裁判には使用できないということを把握しておきましょう。